茶事の前礼、後礼を文書でするときの文章の文面および書き方などについて。
文章といいましてもその人々の学力によって相違のあるのはもちろんのことですから、文面を提供するのはいかがかと存じますので、その内容に欠くことのできない事柄だけをお答えしておきます^^
前文を書くのは普通の手紙と同様です。
前礼のほうの本文に「来る何日には(何々の)御茶事を催され、私にまで御案内をいただきありがとうございます。
無遠慮ながら定刻までに参上いたすよう、只今より楽しみにしております。
一応参上して御前礼を申し上げるべきところ(何々の理由により)略儀ながら、書中をもって御挨拶申し上げます。
敬具」というような意味の形式で実際にその他必要なことを書き加えればよいでしょう。
後礼のほうでも形式はほとんど似たもので、すなわち「昨日は参上いたし結構な御茶をいただきましてありがとうございました。
(道具なり、取合せなり、懐石なり、敬服した点があったらここに記入してもよろしい)御蔭をもちまして終日楽しくすごさせていただきました。
本日早速参上して御礼申し上げるべきはずのところ(何々の理由により)略儀ながら、書面をもって御挨拶申し上げます。
何卒(何々)様方へもよろしく御伝えいただきますようお願い申し上げます」この次に結文、結語を例の如くに入れるというようなものです。
なお後尾に和歌、俳句、詩の類を当日の趣向とか道具の銘などから割り出して詠じたものを記しておいたら、いっそう光彩のある後礼の文となるでしょう。
とにかく変化の多い茶事に対して、変化のある時と場所と人との集団ですから、そのときどきに応じて前礼、後礼ともに作文執筆されるべきものであろうと思います。
さあ、ひと仕事終えたので、静岡 お茶でも頂くとします。